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泉佐野介護医療院
Integrated Facility for Medical and Long-term Care (facilities that provide both medical and long-term care)with Family
住まいと暮らしを医療が支える
心地よい生活環境を目指してInsight
大阪府泉佐野市にある泉佐野介護医療院は、2022年4月に介護医療院としてリニューアルオープンした医療法人 仙寿会が運営する施設です。
介護医療院は、公的な介護保険施設であり2018年に新設されました。介護・医療を必要とされる方が長期的に療養し、自分らしく生活を続けられる場所です。施設には、日常的な医学管理、看取り、ターミナルケア等の機能も備わっています。
弊社は、同医療法人の医療施設リニューアル・再建築に際し、介護医療院という新施設の全体の方向性とブランディング、並びに施設の建築デザインを提案しました。
新しい施設は、「あたたかさ」「透明性」「クリーンな環境」を重視し、「with Family」というコンセプトを基盤に構築しました。介護と医療を兼ね備えた施設として、家族と共に入居者を支える明るく開放的な居住空間を作り、入居者とその家族、スタッフがコミュニケーションを取りやすい環境を整えました。
従来は、院内でスタッフ同士のコミュニケーションが円滑に進まない状況が続いていました。また、施設の老朽化により建物全体の経年劣化がみられ、家族が入居者に面会する雰囲気として適した環境とはいえない状態でした。介護業務に対するスタッフの意識やモチベーションの低下は、入居者とその家族など利用者へのサービスの質の低下にも繋がっていました。
高齢化社会を迎え、介護業界は今後ますます必要とされています。一方で、人材育成、利用者(入居者とその家族)と介護者相互の関わり方や安心できる介護サービスの提供は、同院個別の問題ではなく、多くの施設で課題となっています。

院内の透明性を高めるために、入居者の家族が来院しやすい場所にすることが最重要課題でした。そのためには、清潔感・あたたかみ・明るさを備えた施設にすることが必要です。こうした環境を整えることで、面会に来院する家族だけでなく、入居者にとっても過ごしやすく暮らしやすい場所の確立を目指しました。
Facility Design
介護医療院の内装は、無垢材を基調にしたあたたかみのある空間です。入居数は、全60床。食堂兼レクリエーションを楽しむためのデイルーム、キッチン、入浴室、スタッフルーム、調理室などの各部屋の内装デザイン、プロデュースを行いました。4人1部屋で過ごす各入居者のスペースには、無垢材を用いた特注の仕切り棚を設置し、木のあたたかみを感じながら穏やかに暮らせる環境にこだわりました。また、1階には、短時間の通所リハビリテーション施設「ロワゾブルー」が併設しています。日常生活での自立を目指し、専門職による介護サービスを提供する場所で、在宅介護の方も来院されます。採光のため高さのあるガラス窓を配置することで自然光を取り入れ、在宅の方も入居者も快適にサービスを受けられる環境を整備しました。
建築のリニューアルにともなうコンセプトは、およそ半年かけてリサーチを行い構築しました。スタッフや利用者へのインタビューをもとにそれぞれのニーズや施設に求められる内容を分析し、入居者とその家族がともに利用しやすい環境を作るというコンセプトを提案しました。
また、介護医療院の建築の空間デザイン、ディレクション、並びに同院のロゴ、Webサイト、パンフレットを制作しました。空間デザイン、グラフィックともに、「あたたかさ」「透明性」「クリーンな環境」を伝えるクリエイティブとして制作しています。単にきれいな建築や内装、整ったデザインを提供するのではなく、一つひとつの構成要素は、コンセプトを利用者にしっかりと伝える役割を持っています。
Graphic Design

泉佐野介護医療院ロゴマーク
通所リハビリテーションロワゾブルー(泉佐野介護医療院 内の施設) ロゴマーク

泉佐野介護医療院 利用者向けパンフレットWebサイト
https://senjyukai.com/CREDIT
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Art Direction:
Kei Maeda(Tankei)
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Photograph:
Shinpei Kato
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Product Design:
Yusuke Komatsu(LABORATORIAN Inc.)
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Produce:
Yoshiaki Honda(LABORATORIAN Inc.)
CLIENT
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Art Direction: